キャリコンとは

キャリアコンサルタントと産業カウンセラー、目指すならどっち?違いと選び方を徹底比較!

働く人を支援する資格である、「キャリアコンサルタント」と「産業カウンセラー」。

「具体的に何が違うの?」「自分にはどちらが合っているんだろう?」と迷ってしまう方が多い資格です。

この記事を読むと、下記のことが分かります。

ポイント

・キャリアコンサルタントと産業カウンセラーの共通点と違い
・それぞれの資格の難易度や、活躍できる主なフィールド
・あなたの興味や目指すキャリアプランに合っているのは、どちらの資格かを見極めるポイント

2つの資格は似ている側面もありますが、専門とする領域や役割など、大きな違いもあります。

そんな「似ているようで実は違う」両者の特徴を比較していきます。

どちらの資格が今のご自身の目的に沿っているのか、記事を通して見ていきましょう。

働く人を支える2つの資格、共通点と決定的な違い

「キャリアコンサルタント」と「産業カウンセラー」。 どちらも「働く人の悩みに寄り添い、支援する」という大きな目的は共通しています。

そのため、多くの人が「どっちも同じような資格なのでは?」と混同してしまうのも無理はありません。

しかし、キャリアコンサルタントと産業カウンセラーは、支援のアプローチにおいて違いがあります。

産業カウンセラーのアプローチ方法

産業カウンセラーは、心理的な側面への支援を主として、働く人が抱えている職場のストレスや人間関係、ハラスメントといった問題に向き合います。

「心の健康」を守り、その人が自ら問題を解決できるようにサポートすることに重きを置いています。

また、メンタルヘルス対策への支援以外にも、キャリア形成や職場環境の改善に対応することもあります。

キャリアコンサルタントのアプローチ方法

キャリアコンサルタントは、「キャリア(仕事と人生の設計)」に焦点を当てた支援を行います。

その人の考えや適性、これまでの経験や労働市場の動向などを踏まえながら、職業選択や能力開発のプランを一緒に考え、その人らしいキャリアを歩んでいくためのサポートを行います。

キャリコ
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決定的な違いの一つとして、キャリアコンサルタントはメンタルヘルスに関する領域は専門外です。

(※もちろん、面談中メンタルに関する話になった途端に即中断するのではなく、傾聴したうえで適切な専門家へのリファを行います。)

このように、メンタルヘルスを軸とした支援なのか、キャリアを軸とした支援なのかが異なります。

次章から産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの資格の定義や役割について、詳しく見ていきましょう。

【基礎知識】それぞれの資格の定義と役割をおさえよう

前述の通り、この2つの資格は支援のアプローチが異なりますが、それが具体的にどのような「定義」や「役割」の違いとして現れているのでしょうか。

両者は、資格としての公的な位置づけ(国家資格か民間資格か)も違えば、社会から期待されている使命も異なります。

まずは基礎知識として、それぞれの資格がどのような定義に基づき、どのような役割を担っているのか見ていきましょう。

キャリアコンサルタント:「仕事と人生」の設計を支援する国家資格

キャリアコンサルタントは、「キャリアコンサルティングの専門家」です。

就職や転職の相談はもちろんですが、それだけにとどまりません。

「今の職場でこのまま働き続けていいのかな?」「自分にはどんな強みがあるんだろう?」といった、漠然とした将来への不安やモヤモヤした気持ちにも寄り添います。

相談者一人ひとりの価値観やこれまでの経験を傾聴し、その人が自分自身を深く理解したうえで、主体的にキャリアを選択・開発していけるように、プロの視点から助言を行うのが主な役割です。

法律に基づき、キャリア形成を専門的にサポート

キャリアコンサルタントが行う「キャリアコンサルティング」という仕事は、法律(職業能力開発促進法)によって、以下のように明確に定義されています。

「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと」 (出典:厚生労働省)

少し難しい言葉ですが、要するに「仕事選び」「将来のキャリアプラン」「スキルアップに関する相談に乗り、専門的なサポートを行うということです。

この仕事は、企業の人事部門、大学のキャリアセンター、ハローワークのような公的機関、人材紹介会社など、幅広いフィールドで必要とされており、重要な役割を担っています。

2016年から国家資格化された比較的新しい制度

キャリアコンサルタントは、以前は民間の資格が中心でしたが、2016年4月より法律に基づく「国家資格」となりました。

比較的新しい制度ですが、国が重要性を認め、質の高い専門家を育成しようとしている証拠でもあります。

この資格は「名称独占資格」といって、国家試験に合格し、登録を行った人だけが「キャリアコンサルタント」と名乗ることができます。

キャリコ
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また、相談内容に関する厳しい守秘義務が課せられているため、相談者は安心して悩みを打ち明けることができます。

さらに、常に最新の知識やスキルを維持するために、5年ごとの資格更新が義務付けられているのも、信頼できる国家資格ならではの特徴です

産業カウンセラー:「働く人の心」を支える歴史ある民間資格

産業カウンセラーは、文字通り「産業(働く現場)」における「カウンセラー(相談員)」です。

企業や組織で働く人々が抱える悩みに対して、主に心理学的な手法を用いてサポートする専門家です。

職場の人間関係のトラブル、仕事のプレッシャーによるメンタル不調、将来のキャリアに対する漠然とした不安…。

働く人が直面するこうした様々な課題に寄り添い、相談者自身が自らの力で問題を解決できるよう支援すること(カウンセリング)が主な目的です。

また、個人の支援だけでなく、働きやすい職場環境を作るために組織への働きかけや改善提案を行うことも重要な役割の一つです。

職場のメンタルヘルス対策のパイオニア的存在

産業カウンセラーの歴史は古く、そのルーツは1960年代にまで遡ります。

高度経済成長期の日本において、働く人々のストレスや心の健康問題がいち早く注目され始めた頃から、現場で支援を続けてきた、
まさに「職場のメンタルヘルス対策のパイオニア」とも言える存在です。

60年以上にわたる活動実績があり、これまでに多くの有資格者を輩出してきました。

法律による設置義務はないものの、その長い歴史と実績から、企業の相談室や健康管理室などで広く信頼され、活躍しています。

一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定する民間資格

産業カウンセラーは、国が認定する国家資格ではなく、「一般社団法人日本産業カウンセラー協会」が認定する民間資格です。

「民間資格」と聞くと、「国家資格よりも信頼性が低いのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。

しかし、前述の通り長い歴史と実績を持つ当協会が認定するこの資格は、心理・カウンセリング系の民間資格の中でも知名度が高いことで知られています。

キャリコ
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試験を受けるためには、協会が主催する養成講座を修了するなどの一定の要件を満たす必要があり、カウンセラーを育成するためのカリキュラムがしっかりと組まれています。

何が違う?5つの視点で見る両資格の徹底比較

キャリアコンサルタントと産業カウンセラーの資格をそれぞれ詳しく比較していきましょう。

1.【専門領域】キャリア開発とメンタルヘルス

両者の大きな違いは、支援の軸足となる「専門領域」にあります。

一言で表現するなら、キャリアコンサルタントは「キャリア(仕事人生の設計)」の専門家であり、産業カウンセラーは「職場のメンタルヘルス(心の健康)」の専門家と言えます。

もちろん、実際の相談現場では、キャリアの悩みがメンタル不調につながっていたり、その逆もあったりと、両者の領域が重なることも少なくありません。

しかし、それぞれの資格が「本来どの領域に重点を置いているか」を知ることで、特徴がより明確になります。

キャリコンの専門領域

キャリアコンサルタントの支援は、主に相談者の「キャリア」に焦点が当てられます。

「これからどのような仕事をしていきたいか」「そのために必要なスキルは何か」「生涯を通じてどんなキャリアを築いていくか」といった、職業選択や能力開発、中長期的なキャリアプランニングが主なテーマです。

支援においては、労働市場の知識や様々なキャリア理論などを活用しながら、相談者が自分らしい生き方を見つけ、主体的に未来を設計できるようになアプローチを得意とします。

産業カウンセラーの専門領域

一方、産業カウンセラーの支援は、主に相談者が直面している心理的な課題に焦点が当てられます。

職場の人間関係のトラブル、ハラスメントによるストレス、うつなどのメンタル不調などに寄り添うことが中心的なテーマです。

支援においては、相手の話を深く受容・共感しながら聴く「傾聴」の姿勢を重視します。相談者が安心して悩みを話し、自らの力で問題に気づき、解決していくプロセスを心理的な側面から支えることを得意としています。

2.【活躍フィールド】企業内・外での立ち位置の違い

専門領域が異なれば、当然、活躍が期待されるフィールドも少しずつ違ってきます。

大まかな傾向として、キャリアコンサルタントは「就職・転職・能力開発」といったキャリアの節目に関わる場所、
産業カウンセラーは「メンタルヘルスケア」が必要とされる場所に軸足を置くことが多い
です。

ただし、どちらの資格も医師や弁護士のような「独占業務(その資格がないとできない仕事)」は持っていません。

そのため、資格で得た知識とスキルを活かして実績を積んでいく姿勢が必要になる点は共通しています。また、経験を積んで独立開業する道も両者に開かれています。

では、それぞれの主な勤務先を見ていきましょう。

キャリコンの主な職場:需給調整機関、学校、人事部門

キャリアコンサルタントは、「人の成長」や「仕事選び」に関わる様々な組織で求められています。企業の内外を問わず、キャリア形成の支援が必要な場所が主なフィールドです。

人材ビジネス業界(人材紹介・派遣会社など): 転職エージェントのキャリアアドバイザーとして、求職者の相談に乗り、最適な仕事を紹介する役割を担うケースが多く見られます。

教育機関(大学・専門学校など): キャリアセンターなどで、学生の就職活動相談やキャリア教育の授業などを担当します。

公的就業支援機関(ハローワーク・ジョブカフェなど): 仕事を探している幅広い層の方々の相談に応じ、就職支援を行います。

企業の組織内(人事・教育部門): 社員のキャリア面談を実施したり、研修を企画・運営したりして、従業員の自律的なキャリア形成を組織の中から支援します。

産業カウンセラーの主な職場:企業の健康管理室・相談室、EAP機関など

産業カウンセラーは、主に「働く人の心のケア」を専門的に行う場所で活躍しています。産業医や保健師などの医療専門職と連携して動くことも多いのが特徴です。

企業の組織内(健康管理室・社内相談室): 社員がメンタル不調を感じた際の初期相談窓口や、休職・復職者の支援などを担当します。人事部とは一線を画した、守秘義務が守られる「安全な相談場所」としての機能が期待されます。

EAP(従業員支援プログラム)提供機関: 企業と契約し、外部の専門機関として従業員のカウンセリングや研修を行う会社です。

医療機関・福祉施設: 心療内科や精神科などのクリニックで、働く人の復職支援(リワーク)プログラムなどを担当するケースや、福祉施設での就労支援員が取得する場合もあります。

オンラインカウンセリングサービス: 最近では、オンラインで手軽に相談できるプラットフォームに登録し、活動する産業カウンセラーもいます。

3.【受験資格とルート】養成講座の受講が基本となる点は共通

両資格の大きな共通点として、試験を受けるための条件(受験資格)の一つに「指定の養成講座を修了すること」が基本ルートとして定められている点が挙げられます。

どちらの養成講座も受講料が30〜40万円程度かかるのが一般的です。決して安くはない費用なので、資格選びは慎重に行いたいところです。

キャリコ
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ただし、キャリアコンサルタント養成講座の多くは、受講料の最大80%(※条件あり)が支給される国の制度「専門実践教育訓練給付金」の対象となっており、うまく活用すれば費用負担を大幅に抑えることが可能です。

産業カウンセラーは教育訓練給付金制度が適用可能なので、条件に当てはまれば受講料の20%が支給されます。

キャリコン:厚生労働大臣認定の講習修了が主なルート

キャリアコンサルタント試験の受験資格を得るには、以下のいずれかを満たす必要があります。

1.厚生労働大臣が認定する講習(キャリアコンサルタント養成講座)を修了する
2.キャリアコンサルティングの実務経験が3年以上ある

実務経験がない一般的な社会人の場合、ほとんどの方が「1」の養成講座を受講するルートを選択します。養成講座は様々な民間スクールが開講しており、通学スタイルやスケジュールに合わせて選ぶことができます。

産業カウンセラー:協会主催の養成講座修了が条件

産業カウンセラー試験の受験資格を得るには、主に以下のいずれかを満たす必要があります。

1.一般社団法人日本産業カウンセラー協会が実施する「産業カウンセラー養成講座」を修了する
2.大学院で協会が指定する心理学系の科目を修了する

こちらも一般的な社会人の場合、「1」の協会が主催する養成講座を受講するルートが基本となります。キャリアコンサルタントと違い、講座を開講しているのは協会のみである点が特徴です。

4.【難易度と合格率】試験形式から見る傾向

では、実際の試験はどれくらい難しいのでしょうか? 両者とも試験形式は似ており、合格率も国家資格や専門資格の中では比較的挑戦しやすい部類に入ると言えます。

どちらも学科と実技(面接・論述)の試験がある

両資格とも、試験は「学科試験」と「実技試験」の2つで構成されています。

学科試験: マークシート方式で、知識を問う問題が出題されます。

実技試験: 実際に相談者役とカウンセリングを行う「面接試験(ロールプレイ)」と、事例に対するアプローチなどを記述する「論述試験」(産業カウンセラーは実技の一部として口述試験が行われる場合もあります)があります。

特に実技試験では、養成講座で学んだ傾聴スキルや相談プロセスを実践できるかが問われます。

合格率は両者とも60〜70%前後で推移(※実施回による)

近年の合格率を見ると、両資格ともおおむね60〜70%前後で推移している傾向にあります。(※キャリアコンサルタントは学科・実技同時受験者のデータ、産業カウンセラーは総合合格率のデータなどを参照。実施回によって変動します)。

例えば、産業カウンセラー試験(2023年度)の総合合格率は60.2%、キャリアコンサルタント試験(同時受験者)も直近では50〜60%台となることが多くなっています。

養成講座でしっかりと学び、適切な試験対策を行えば、十分に合格を目指せる難易度と言えるでしょう。

5.【資格の維持・更新】取得後の継続学習と手続きの違い

「試験に合格したらゴール!」と思ってしまいがちですが、対人支援の専門家としての道は、資格を取得してからが本当のスタートです。

相談者の悩みは時代とともに変化しますし、関連する法律や制度も変わっていきます。常に質の高い支援を提供するためには、資格取得後も知識やスキルをアップデートし続ける「継続学習」が欠かせません。

両資格とも、この「学び続けること」を重要視している点は同じですが、それを担保するための「更新制度」の仕組みに違いがあります。

キャリコン(国家資格):法律で定められた5年ごとの更新が必須

キャリアコンサルタントは国家資格であるため、法律(職業能力開発促進法)によって厳格な更新制度が定められています。

一度資格を取得しても、5年ごとに更新手続きを行わなければ、資格は失効してしまいます(「キャリアコンサルタント」と名乗れなくなります)。

更新するためには、5年間の間に、厚生労働大臣が指定する以下の講習を受講し、修了する必要があります。

知識講習:8時間以上
技能講習:30時間以上
合計38時間以上の学びが義務付けられています。

これは、国が認める専門家として、常に一定レベル以上の知識と技能を維持することを保証するための仕組みです。

維持するためのコスト(講習費用や時間)はかかりますが、それだけ社会的信頼性の高い資格であるとも言えます。 (※一定の実務経験や上位資格の取得によって、講習の一部が免除される制度もあります)。

産業カウンセラーは更新義務はないが、継続学習が推奨される

産業カウンセラーは民間資格であるため、国による法的な更新義務はありません。

しかし、資格を認定している日本産業カウンセラー協会では、会員が専門性を維持向上させることを目的として、独自の資格登録更新制度を設けています。協会に登録して「産業カウンセラー」として活動を続けるためには、この制度に従う必要があります。

具体的には、5年ごとに資格登録の更新が必要となり、その要件として5年間で合計6時間以上の協会指定研修を受講することなどが求められています(※2024年時点の情報に基づく)。

国家資格であるキャリアコンサルタント(5年で38時間)と比較すると、更新に必要な研修時間は少なく設定されていますが、資格を維持するために継続的な学習が必要であるという基本的な考え方は同じです。

あなたに向いているのはどっち?自分に合う資格の見極め方

ここまで両資格の違いを比較してきましたが、「結局、自分にはどちらが合っているの?」と迷っている方も多いかもしれません。

結論から言えば、あなたが「誰の、どんな悩みを、どのように解決したいか」という支援の目的によって、目指すべき資格は変わってきます。

こんな人は「キャリアコンサルタント」がおすすめ

以下の3つのポイントを重視する方は、「キャリアコンサルタント」の資格取得が特におすすめです。ご自身の興味や将来のビジョンと照らし合わせてみてください。

就職や転職活動の具体的な支援に関心が高い

「自分に合う仕事が分からない」「応募書類の書き方や面接対策をサポートしたい」「スキルアップしてより良い条件で働きたい」

このような、就職や転職に関する具体的な悩みを抱える人を支援したい気持ちが強い方には、キャリアコンサルタントが最適です。

労働市場の動向や職業に関する知識、求人とのマッチングといった視点も持ちながら、相談者が希望するキャリアを実現するための具体的な行動計画を一緒に立て、伴走する役割を担うことができます。

大学のキャリアセンターや転職エージェントなどを目指す方には、信頼を得やすい資格です。

「国家資格」という信頼性や公的背景を重視する

「せっかく取るなら、国が認める公的な資格がいい」「社会的な信頼性が高い資格で活動したい」と考える方には、国家資格であるキャリアコンサルタントが適しています。

名称独占資格であるため、名刺やプロフィールに「国家資格キャリアコンサルタント」と記載することで、相談者や企業に対して専門性を分かりやすくアピールできます。

また、法律に基づく守秘義務や厳しい更新制度があることは、プロとしての信頼の証となります。

個人のキャリア自律や組織の活性化に貢献したい

単なる仕事紹介にとどまらず、相談者が自分自身の強みや価値観を理解し、主体的にキャリアを切り拓いていく力(キャリア自律)を育てたいと考える方にも向いています。

また、企業の人事部門などで、社員一人ひとりが生き生きと働けるよう支援することで、結果として組織全体の活性化や生産性向上に貢献したいというビジョンを持つ方にとっても武器となる資格です。個人の成長と組織の発展、その両方に関わることができるのも大きな魅力です。

こんな人は「産業カウンセラー」がおすすめ

続いて、「産業カウンセラー」が向いているタイプについて見ていきましょう。

もし、あなたが働く人々の「心の健康」や「職場の人間関係」といった、より内面的な課題に深く寄り添いたいと感じているなら、こちらの資格が適している可能性が高いです。

以下の3つのポイントに当てはまる方は、「産業カウンセラー」の資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。

職場の人間関係やハラスメント、メンタル不調の相談に乗りたい

「上司や同僚との関係に悩んでいる」「パワハラやセクハラで辛い思いをしている」「仕事のストレスで心が疲れてしまった」…。

こうした、職場で働く人が抱える深刻な悩みに向き合い、心理的な側面からサポートしたいという強い思いがある方には、産業カウンセラーが最適です。

キャリアの相談だけでなく、その背景にあるメンタルヘルスの問題や人間関係のトラブルにも対応できる専門性は、現代のストレス社会において非常に求められています。

心理学に基づいた「傾聴」のスキルをより深く学びたい

産業カウンセラーの養成講座では、心理学の理論やカウンセリング技法を体系的に学びます。

相談者の話をただ聞くのではなく、相手の感情を深く受け止め、共感しながら聴く(傾聴する)ことで、相談者自身が気づきを得て問題を解決していくプロセスを支える。

カウンセリングスキルを身につけたい方にとって、非常に学びの多い資格です。

企業内でのメンタルヘルス対策や職場環境改善に関わりたい

個人の相談だけでなく、組織全体の健康度を高める活動に関心がある方にもおすすめです。

例えば、ストレスチェック制度の運用サポート、メンタルヘルス研修の講師、ハラスメント防止のための職場環境改善の提案など、企業の中から働きやすい環境を作るための活動に貢献できます。企業の健康管理室や人事部門で、社員の心身の健康を守る役割を担いたい方にとって、強力な武器となるでしょう。

まとめ:自分の目指す支援の形に合わせて最適な資格を選ぼう

ここまで、「キャリアコンサルタント」と「産業カウンセラー」という、働く人を支える二大資格について、様々な角度から比較してきました。

名前は似ていますが、実は支援のアプローチにおいて「軸足」が異なることがお分かりいただけたでしょうか。

未来に向けた仕事や人生の設計(キャリア開発)を支援する、国家資格の「キャリアコンサルタント」。

現在抱えている心の悩みや職場のメンタルヘルス課題に深く寄り添う、歴史ある民間資格の「産業カウンセラー」。

どちらも現代の働く現場において重要な存在です。

大切なのは、「あなたが専門家として、誰の、どんな悩みを解決したいのか」「どのようなスタイルで支援に関わりたいのか」という、ご自身の目指す姿です。

もし、まだ迷いがあるなら、まずはそれぞれの資格の養成講座のパンフレットを取り寄せてみたり、無料説明会に参加して実際の雰囲気を感じてみたりするのもおすすめです。

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