キャリコンとは

働きながらキャリアコンサルタントを目指すには?資格取得までのスケジュールと学習内容を解説

仕事と両立してキャリアコンサルタント国家資格をとるのは難しいのでは?と悩んでいる方。

キャリアコンサルタント国家資格はスケジュールを立てて進めれば、働きながらでも目指せる資格です。

キャリアコンサルタント国家資格について、この記事を読むことで次の疑問が解決できます。

記事を読んで分かること

・働きながら資格を取得する方法は?
・キャリアコンサルタント試験の受験資格は?
・試験の内容とスケジュールは?

では、働きながらキャリアコンサルタント資格を取得する方法について、見ていきましょう。

キャリコン資格は働きながら取得できる?

キャリアコンサルタント国家資格は、働きながら取得ができる資格です。

仕事と両立して取得している方も多く、国家資格の中でも合格率が比較的高い資格です。

未経験の方でも、養成講座の受講期間3カ月~6か月と、約3カ月の自主学習期間を設ければ目指すことができます。

働きながらでも取得が可能

キャリアコンサルタント試験の受験者について、試験実施回ごとに年代別の受験者数が発表されています。下記は最新第29回の年代別受験者数です。

受験者の平均年齢は45.6 歳、メインの年代は30代から50代です。

仕事をしているかどうかの調査はありませんが、年代から考えると多くの方が仕事と両立しての受験だと推測できます。

キャリコ
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実際に私も会社員をしながら資格勉強をしており、周りも殆どの方が仕事をしながら資格取得を目指していました。

両立は大変ですが、スケジュールを立てて進めれば一発合格が可能な資格です。

合格率は5割以上なので取得しやすい

キャリアコンサルタント試験の合格率は概ね45%~60%を推移しており、国家資格の中では比較的合格率の高い資格です。

第29回の合格率も、学科試験72.7%実技試験64.3%両方受験者54.9%と高い合格率でした。

試験回にもよりますが、概ね合格率が5割を超えることが多い資格のため、試験の難易度は高くない資格だと言えるでしょう。

科目合格があり試験の回数も多い

キャリアコンサルタント試験は学科試験と実技試験の2科目に分かれており、同時受験が可能です。

学科と実技の両試験に合格することで、キャリアコンサルタント名簿への登録が可能となります。

科目合格の制度があるので、たとえば学科試験のみ合格だった場合は、次回は実技試験のみ受験することが可能です。また、試験は概ね年3回実施しています。

キャリコ
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科目合格があるので、仕事の都合で一方の科目だけしか勉強が間に合わなかった場合でも、次回の試験を受けることが出来ます。

また、試験回数も概ね年3回と多いので、チャレンジしやすいですね。

キャリアコンサルタントになる方法

キャリアコンサルタントは名称独占資格です。キャリアコンサルタント国家資格を持っている人だけが、「キャリアコンサルタント」と名乗ることができます。

キャリアコンサルタントになるには、受験資格を満たした状態で試験を受けて、試験の合格後にキャリアコンサルタント名簿に登録が必要です。詳しい内容について、次項からご紹介しますね。

キャリアコンサルタント試験の受験資格

キャリアコンサルタント試験は誰でも受けられるわけではなく、受験資格があります。

受験資格は下記3つのいづれかを満たしていることです。
①3年以上の実務経験がある
②養成講座を修了した
③キャリアコンサルティング技能検定の実技が学科の合格者

3つの受験資格のうち、③の「キャリアコンサルティング技能検定」は、キャリアコンサルタント資格の上位資格に該当するものです。

キャリアコンサルタント試験よりも受験資格等の難易度が高いため、ここでは①②の受験資格についてご紹介します。

実務経験があれば独学受験が可能

要件を満たした3年以上の実務経験がある方は、キャリアコンサルタント試験を受けることができます。

実務経験の要件とは
下記の全てに当てはまるかどうかを基準に、個別に判断されます。
・キャリアコンサルティングによる支援対象者が、「労働者」であること。
 ※労働者とは、現在就業している方のみならず、現在仕事を探している求職者を含む。

・相談の内容・目的が職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上に関するものであること。
 ※キャリアコンサルティングが一対一で行われるもの、又はこれに準ずるもの(少人数(概ね6名以内)グループワークの運営等)であること。
※情報提供に止まるもの、授業・訓練の運営そのもの等は含まない。
参照:厚生労働省 キャリアコンサルタントになりたい方へ

未経験者は養成講座を受講するのが最短

未経験の方は、厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了すると受験資格を得られます。

厚生労働大臣が認定する講習は、通称「キャリアコンサルタント養成講座(または養成講習)」と呼ばれています。

キャリアコンサルタント養成講習は約3カ月~6か月の受講期間のため、未経験者が受験資格を取るには最短の方法です。

養成講座の選び方

キャリアコンサルタント養成講座は現在23団体あります。厚生労働大臣が認定した講習のため、どのスクールで受講しても受験資格を得ることができます。

では、働きながら受験資格を得るためには、どのような視点で養成講座を選べがよいか見ていきましょう。

通学かオンラインを選択

養成講座は通学とオンライン、通学とオンラインのハイブリット型の3種類から選択できます。

通学の場合

通学の場合はご自宅または会社から利便性が良い場所にあるかを調べて、毎週または隔週で通える範囲でスクールを探します。

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通学のメリットは集中した環境で受講できること、同じ資格を目指す方と近い距離でコミュニケーションが取れることです。

また、実際の面接試験は対面で行われるため、試験に近い環境で面談練習ができることもポイントです。

オンラインの場合

オンラインはスクールにもよりますが、ZOOM等で1日数時間~8時間程度の受講が可能な環境かどうか判断します。

面談練習などでご自身が話をする場面も多いので、ご同居の方がいる場合は音声を出せる状況かどうかを考慮しておくと良いでしょう。

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オンラインのメリットは通学に時間がかからず、慣れた環境で受講出来ることです。

スクールを選ぶ際に受けたい講座の場所がどこであったとしても、オンラインの場合なら通学の時間を考えず受講できます。

平日か土日か選択

働きながら学ぶことができるように、講座は平日昼または夜と土日のどれかを選ぶことができます。

振替の制度があるスクールもありますが回数制限があり、養成講座の修了には一定の出席が必要になります。

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残業が多い方は土日の講座にする、土日は空けておく必要があるので平日夜の講座にする等、ご自身の生活スタイルに合わせてスケジュールを選択します。

取得までの期間から逆算

養成講座の開始からキャリアコンサルタント名簿に登録するまで、約10ヶ月から12か月の期間がかかります

スクールにもよりますが、養成講座は毎週受講するスタイルと隔週のスタイルがあります。

養成講座の期間は3カ月から6か月のものが多いため、ご自身が取得したい期間から逆算して講座を選択しましょう。

専門実践教育訓練給付の対象であるか

キャリアコンサルタント養成講座の多くは、「専門実践教育訓練給付」という国の雇用保険の給付制度の対象です。

専門実践教育訓練給付を利用できた場合、学費の最大80%が支給されます。ただし、一部の養成講座は対象外となっています。

キャリコ
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制度の利用を検討する場合は、専門実践教育訓練給付の対象となっている講座かどうか、スクールに確認しておきましょう。

また、ご自身が制度の対象者であるかどうかは、ハローワークHP等で確認ができます。

合格率の高い講座

スクールによっては試験の合格率を開示しているため、指標のひとつとして合格率で選ぶ方法もあります。

忙しい中で資格を取得するため、できるため一発合格が目指せるよう、ご自身に合った講座を受講できると良いですね。

資格取得までの流れ

キャリアコンサルタント資格を取得するまでのスケジュールを、第32回の試験を受けた場合を想定すると下記のような流れになります。

養成講座の受講

養成講座のカリキュラムは150時間、スクールにもよりますが講座の総時間数は約150~190時間です。

受講期間は約3カ月~6か月です。講座の総合時間が160時間だった場合、たとえば毎週土曜8時間受講すると3カ月で受講できるスケジュールですね。

毎週8時間が難しい場合は、平日夜や土日の隔週スクールもあるので、無理のないスケジュールで進めていきましょう。

自主学習期間

キャリアコンサルタント試験の受験申請の締切りは、試験日の約3カ月前です。そのため、養成講座修了後の約3カ月間が自主学習期間です。

キャリアコンサルタント試験は学科と実技の2科目で構成されているため、この期間に養成講座で学んだ内容の振返りを進めていきます。

学科試験と実技試験の受験

キャリアコンサルタント試験は学科と実技の2科目でそれぞれ合否が決まり、実技は面接と論述で構成されています。

学科と論述試験が1日、面接試験が別日に1日実施される形式です。試験はオンラインの実施は無く会場で実施されており、どこで受験するかは受験票に記載されます。

試験を実施している機関は2団体あり、実技の試験内容と実施日が異なります。詳しい内容については、こちらの記事をご参照ください。

キャリアコンサルタント名簿への登録

試験の約1カ月後に試験結果が発表されます。学科試験と実技試験の両方に合格することで、キャリアコンサルタント名簿への登録が可能となります。

キャリアコンサルタントと名乗るためには、厚生労働大臣が指定したキャリアコンサルタント登録センターへの登録手続きが必要です。

登録は申請から発行まで約2か月が目安です。登録の完了後、キャリアコンサルタントとして活動することができます。

働きながら資格をとる際のポイント

キャリアコンサルタント国家資格を取得する方法についてご紹介してきました。

では、ここからは働きながら資格を目指す際のポイントについて見ていきましょう。

目的の明確化と期間設定

キャリアコンサルタントは名称独占資格ですが、業務独占資格ではないこともあり、目的がぼんやりしたまま取得すると後悔する可能性があります。

忙しいなか時間とお金を割いて資格を取得するため、改めて目標を明確にしておきましょう。

受講しやすい講座と期間を選ぶ

養成講座の受講が3カ月~6か月、自主学習期間が約3カ月あります。試験は最短のもの以外も受験することは可能ですが、養成講座の出席回数には規定があります。

仕事や家庭のスケジュールの調整がつきやすい時期と、受講しやすいスタイルを選ぶことが大切です。

試験について知る

試験の全体像を事前に把握しておくことで、養成講座の受講以外にどのくらい時間が必要かの目途がつきます。

最新29回の両方受験者合格率は54.9%と高い合格率ですが、約9割が養成講座を受講している中で半数近くが不合格だという見方もできます。

キャリコ
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そのため、ただ養成講座を受講するだけで合格できる試験ではなく、ある程度学習時間が必要な試験だと言えます。

対策にかかる時間を予め予測するためにも、まずは試験内容を見ていきましょう。

学科試験の内容

学科試験は四肢択一のマークシート方式です。配点は1問につき2点で、100点満点中70点以上の得点で合格です。

範囲は下記の通りです。カウンセリングに関する理論から、労働関係法令や学校教育制度・ライフステージに関する知識まで幅広く出題されます。

ご自身の経歴によっても、学んだことがある分野が多い方もいれば、初めて勉強する分野だという方もいらっしゃるでしょう。

そのため、自主学習の時間がどの程度必要なのかは人によっても変わります。

キャリコ
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学科試験の中でも「キャリアに関する理論」「カウンセリングに関する理論」は、人物や理論を理解したり覚えるのが難しいと感じる方が多い範囲です。

実技試験の内容

実技試験は論述試験と面接試験の2科目から構成されています。面接試験は受験者がキャリアコンサルタント役になり、相談者役とキャリアコンサルティングを行います。

論述試験は、事例記録又は逐語記録をというキャリアコンサルティングの記録を読み、相談者をどのように支援するのかといった内容に、記述式で解答する試験です。

論述試験で満点の40%、面接試験の各評価区分で満点の40%とそれぞれの科目での合格ラインを超える必要があるため、各評価項目をクリアできるような勉強が必要です。

試験対策の時間を予測しておく

キャリアコンサルタント資格取得のための勉強時間は、養成講座での学習が約150時間以上、自主学習が約100時間~200時間程度と言われています。

養成講座のカリキュラムは150時間と決まっていますが、自主学習にかかる時間は人によって異なります。

学科対策に必要な時間

学科試験に必要な時間は100時間が目安と言われています。ただし、これはあくまで目安なので、今までの経験や学習スタイルによっても必要な時間は異なります。

たとえば人事労務の仕事をしている方は労働関係法令や社会保障制度の範囲に関しては、養成講座でおさらいをするだけで問題が解けるかもしれません。

学科試験は過去問を見ることができるので、一度解いてみるとご自身にとっての難易度や学習時間の目安の一つになります。

キャリコ
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私は人事やメンタルに関わる仕事をしてはいましたが、理解するのが遅い方なので約200時間学科の勉強をして試験を受けました。

勉強の速度は人によって違うので、ご自身のペースを予測して勉強時間を確保できると良いですね、

論述対策に必要な時間

論述試験は試験団体ごとで違った内容が出題されます。共通している内容としては、相談内容の記録を読んでどのように支援するのかを記述式で解答するという点です。

論述試験の説明や問題を解く時間は養成講座の中でも設けられています。ただ、どんな背景の相談者がどのような話をしたのかは、試験当日まで分かりません。

そのため、養成講座での時間以外にも、様々な事例で時間内に問題を解く練習が必要となります。一例として

50分で演習を解く→解説を読んで理解する時間を40分取る=90分
90 分×模擬問題を15問分行う=1350分

上記のような学習の場合、必要な論述試験対策の時間は22時間30分です。

面接対策に必要な時間

面接試験のロールプレイは、面談開始から最初の15分という設定で行われます。口頭試問では5分間、ロールプレイで行ったコンサルティングの良かった点や改善点等の試験官の質問に答えます。

ロールプレイは養成講座の中で行われますが、実際やってみると面接は苦手で不安があるという方もいらっしゃいます。

自主学習としてロールプレイを行う場合、一例として次のような時間が必要になります。

・ロールプレイ15分、口頭試問5分
・ロールプレイの相手からのフィードバック5分、自身の振返り10分
合計35分

上記の練習を週に1回3カ月練習した場合、面接対策に必要な時間は7時間です。

働きながら資格を取る方法まとめ

キャリアコンサルタント国家資格について、ご紹介してきた内容をまとめてみましょう。

①キャリアコンサルタントを受けるめの最短ルートは養成講座を修了すること。
②受講開始からキャリアコンサルタント名簿に登録するまで、約10ヶ月から12か月の期間が目安。
③養成講座の受講は3カ月~6か月、自主学習期間が約3カ月。最短6か月時間を確保する。
④養成講座は通学とオンライン、平日と土日から選択可能。働きながら無理なく通える条件で選ぶ。
⑤自主学習の目安は100~200時間。試験内容を参考に必要時間の目安をつけておく。

キャリアコンサルタント国家資格は、合格率や勉強時間から考えても働きながら取得できる資格です。ご自身にとって無理のないスケジュールを組んで、資格取得を目指していきましょう。

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